飼い主の心の持ちよう・在り方
「リンパ腫の可能性が高い」と獣医から聞いたとき、
淡々と落ち着いていた。
想定外のことが起きたとき、
「今自分ができることは何か」「何をするべきか」と考えるクセがついていると言うか、動揺するのとは逆にぐっとハラがすわるようになっている。
不安や恐怖に飲み込まれないように、
「今自分ができること」に集中する。
それでしか、心を落ち着けることができないと思う。
でも、それでもふと、
お散歩の時とか、ナンシーと綺麗な夕日を見た時とか、
ご飯を食べていたり、眠っている顔を見ると、
自然と涙がこぼれることがある。
大事な存在が永遠でないんだな、と感じると言うか、
ふとした時に無意識のところで起きている何かが溢れ出す。
そう言う自分も受け入れつつ、
今、目の前の生きているナンシー
ご飯をモリモリ食べてるナンシー
ゆっくりだけど、お散歩してるナンシー
しっぽを振ってかわいいナンシーを見る。
目の前の現実をちゃんと見る。
「いなくなったら嫌だ」
「ナンシーが苦しい思いをするのは絶対に嫌だ」
現実に起きてもいないことを勝手に想像して、不安や恐怖に飲み込まれないように。
どちらにフォーカスするかは選べる。
その後の思考や決断、行動は全く違うものになる。
今、目の前のナンシーの命、元気な細胞は存在していて、
生きている。
それが全て。
飼い主の心の持ちよう、あり方は何より大事だと思う。