リンパ腫の種類:その1

犬のリンパ腫・癌

リンパ腫は血液の癌。
首や脚の付け根など部分的に「しこり」ができることもありますが、全身性の癌です。
腫瘍には「良性」「悪性」がありますが、リンパ腫は全て「悪性」です。

あとで学んで知ったのですが、リンパ腫は大きく分けて2つあります。

1つは、
「高悪性度・低分化型(High Grade)」

もう1つは、
「低悪性度・高分化型(Low Grade)」

です。

「高悪性度・低分化型(High Grade)」は、がん細胞が未熟で増殖が速く、
無治療では発生から2カ月程度で致死的な病態に進行する。

「低悪性度・高分化型(Low Grade)」がん細胞が成熟しており増殖が遅い=病気の進行が遅い。

ということは、治療法が変わってくる。


いろいろなワンコの闘病記ブログを読みましたが、
「リンパ腫が分かってから無治療で2年以上元気で生きています。」というようなブログをいくつか見かけました。
この場合、低悪性度・高分化型(Low Grade)なのでしょう。

「リンパ腫で無治療で2年以上生きることがあるんだ」と最初は希望を持ってしまいましたが、ナンシーは高悪性度・低分化型(High Grade)なので無治療でいたら、今頃どうなっていたか分かりません。

「(細胞を取る)検査をしなければよかった」と、前の記事で書きましたが、
ここはなんともいえませんが、ナンシーの癌がどのようなものかわかったので、適切な治療ができていると今は思います。

検査結果をしっかり読んで、わからないことはGoogleで調べる。

適切な処置をして食欲や体力、免疫力が落ちる前に「寛解」を目指し、「寛解」したら、その期間をできるだけ延ばす。


いくら調べても「完治はない」と書かれているので、
ここは奇跡を期待したい。

人間だって「末期癌だったけど奇跡的に癌が消えた!」という人がたくさんいる。

知られていないだけで実は犬もリンパ腫が完治した例はあるのだと思う。
知識をつけ、信頼できる獣医さんと共に戦略的に治療していきたい。